悩みを抱えることも多い眼科

看護師として眼科で働き始めると、始めは良くても次第に辞めようかと悩むケースが出てくることもあるのが実情です。その理由は、主に4つに大別できます。
転職後に後悔しないよう、どのような悩みを抱えやすいのか把握しておきましょう。

まず挙げられるのが、看護師としてのやりがいを感じにくいことです。眼科では他の診療科のように、患者さんに対する看護ケアをする機会はそれほど多くありません。
そのうえ、専門性の高い特殊な診療科であることから、これまで身につけてきた知識や技術を活かす機会もないのです。そのため、知識や技術が衰えてしまいかねないと、不安を抱く傾向にあります。
そして2つ目が、検査方法や機械操作など、覚えることが多いことです。眼科では、他の診療科で経験してきた検査方法や機械操作とは異なることが多く、一から覚えることが求められます。
また、せっかく覚えても眼科以外には活かせないと、焦りを覚えるケースもあるのです。
3つ目に挙げられるのが、ルーティンワークになりやすいことでしょう。これは、他の診療科でも珍しくありません。しかし、患者さんの症状のバリエーションが少ないことから、眼科ではそれが顕著と言えます。
様々な症状の看護に取り組みたい看護師は、物足りなさを感じやすく、それが悩みのタネになってしまうのです。

最後の4つ目は、給料が少なくなってしまうことが挙げられます。眼科では手術を行うこともありますが、近年の技術が進歩して日帰りに対応していることも多くなってきました。
そのため、夜勤に入ることがない分、夜勤手当もつきません。夜勤に入って夜勤手当をもらっていた看護師にとっては、転職を考える要因になるのです。